こんにちは、今日も英語勉強中のはるちゃん先生です。
「英語を話せるようになりたいけど、何から始めたらいいか分からない」
「勉強してるのに、会話になると口が止まってしまう」
そんな大人のやり直し英語にぴったりの本がこちら。
『英会話は筋トレ。中2レベルの100例文だけ!1か月で英語がスラスラしゃべれる。』

タイトルは少しキャッチーですが、中身はとても本格的で、実は英語を「話す力」に特化した“ガチトレーニング本”。
シンプルな例文を何度も繰り返す“音読メソッド”で、英語が自然と口から出てくる感覚を育ててくれる一冊です。
実際にやってみて感じたことや、どんな人におすすめなのかを、はるちゃん先生の視点でお届けします。
- 『英会話は筋トレ。』はどんな本?
- 100例文×3ステップのトレーニングとは
- 音読や独り言練習が“話す力”になる理由
- 主婦でも続けられる工夫とポイント
- ChatGPTやアプリとの併用アイデアも
『英会話は筋トレ。』はどんな本?
著者の船橋由紀子さんは、企業研修や英会話スクールで指導を重ねてきた英語トレーナー。
長年の経験から、「英語を話せるようになるには、“知識”ではなく“トレーニング”が必要だ」という結論にたどり着きました。
この本のタイトル『英会話は筋トレ。』はまさにその考え方を表していて、英語を「知っている」から「使える」に変えていくための、実践的なトレーニング本になっています。
特徴はなんといっても、中学2年レベルのたった100の例文を使って「話す力」を鍛えていくというシンプルさ。
でも、その100例文を意識を変えながら丁寧にトレーニングしていくことで、英語がスッと口から出てくるようになる仕組みです。
この本では、「理論」と「意識」という2つの軸を意識して、話すための土台をしっかり築いていきます。
英語の知識を“持っているだけ”で終わらせず、自分の内側にある英語を引き出して使えるようにするのがゴール。
トレーニングは3ステップ構成:
- ステップ1:100例文を構文・イメージ・発音・置き換えの4つの視点で音読
- ステップ2:自分の言葉で話す1人喋りトレーニング
- ステップ3:日常で使える定型フレーズ30で仕上げる実用トレ
これらを毎日繰り返すことで、ただ英語を勉強するだけでなく、「話すために使える英語」が身についていきます。
「やさしい英語で、ちゃんと話せるようになる」ーーそんな希望を叶えてくれる一冊です。
Step1|例文100を何度も声に出す“音読トレーニング”
この本のスタートは、とにかくたくさん声に出して練習する“音読トレーニング”です。
使うのは、中学2年レベルのやさしい英文100個だけ。
でもただ読むだけじゃなくて、「聞いて→イメージして→声に出して→自分のこととして言いかえる」までの4つの構成で繰り返していきます。
英文はすべてシンプルだから、「これなら言えるかも」と思えるのがポイント。
1例文10〜15分でOKなので、朝のスキマ時間や寝る前などにもぴったりです。
さらに、どのタイミングで復習したらいいかも、カレンダー形式でちゃんと書いてあるので、迷わず続けられる工夫もいっぱい。
やることがハッキリしていると、安心して続けられますよね。
むずかしい単語や長いフレーズは使わずに、日常でよく使うひとことばかり。
「これって英語で言うとどうなるの?」を自然と覚えられる、声に出す英語の土台づくりです。

Step2|「1人で話す」練習で“使える英語”にレベルアップ
次のステップでは、覚えた例文をちょっとアレンジして、自分のことを英語で話す練習をしていきます。
ひとつのトピックについて1分間、ひとりごとのように英語で話す練習です。
コツは、話す前に3分で内容をざっくり考えて、1分しゃべって、2分で振り返る。
この5分のサイクルを3セット繰り返すことで、自分のことを話す精度を上げていきます。
それでも5分×3セットなので、15分で終わります。
これなら毎日続けやすいですよね。
ステップ1で体得した例文を駆使して、「自分について話すにはこの例文が使えるかな」と思いめぐらし、実際に話してみて少しずつ表現を広げていくのがポイント。
自然と応用力がついて、「あ、英語が自分の言葉になってきたかも」と感じられるようになります。
Step3|日常のひとことが英語で出てくる「仕上げトレーニング」
Step3は、学んだ英語をさらに自然なものに仕上げる“最終トレーニング”。
ここでは、30の定型フレーズを覚えることで、「ちょっとした返事」「軽いあいづち」など、会話の合間に使える自然なひと言を身につけていきます。
「それでどうしたの?」「まぁ、そんな感じかな」など、日本語では何気なく使っている表現を英語で言えるようになることで、会話のテンポや反応の質が大きく変わります。
このフレーズ集は、実際の会話で即使えるものばかり。
学習の仕上げとして、英語の“ニュアンス”を自分の言葉で伝える力を養う重要なステップです。
実際に読んで感じたこと|はるちゃん先生のレビュー
本屋さんでふと目に留まったタイトル。
「筋トレって…英会話に?」とちょっと笑いながらページをめくってみました。
この本をパラパラと読んでみたときの第一印象は、「わ、シンプル!」でした。
中学2年レベルの英文だけで、ここまで徹底的に“話す”ことにこだわっている本って、意外と少ないんですよね。
でも、読み進めるうちに分かってきたのは――
「シンプル=かんたん」じゃない、ということ。
むしろ、この本は甘くない。
ちゃんと“口から英語が出るようになる”ための、地道なトレーニングがぎゅっと詰まっています。
ステップごとのトレーニングとは?
ステップ1では100例文を声に出して繰り返す。
ステップ2ではそれを使って1分間スピーチ。
ステップ3では、日常のひとこと英語を仕上げとして覚える。
どれも基本的な練習ばかりなんですが、丁寧にやればやるほど、ちゃんと自分の言葉になっていく感覚があるんです。
本の中でも何度も出てきますが、英会話は筋トレ。
これはまさにその通りだな〜と、思わずうなずきました。
使った筋肉は育つし、サボれば落ちちゃう。
だからこそ、「毎日ちょっとずつでも続ける」ことが大事なんですね。
はるちゃん先生流の取り入れ方
きっちりやれば、絶対に力がつくこと間違いなしのこの本。
だけど、「すべての人にこの方法がぴったり合うか」と言われると、正直そこは分かれ道。
そもそも、この本は1カ月で仕上げることを目標にしていて、30日間は90分英語学習することを勧めています。
家事や育児、仕事に忙しい人には、少しハードルを感じるかもしれません。
でも、1カ月にこだわらずに自分のペースで進めても、しっかりと力になる構成になっています。
先ほども書いたように、1例文の練習にかかる時間は10~15分程度。
朝起きてすぐのジブン時間やお昼ご飯を食べた後の休憩の時、夜寝る前のリラックスタイムに1つだけでも取り組んでみることもできます。
はるちゃん先生のおすすめは、その日練習した例文を使って英語日記も書いちゃうこと。
ほんの一、二文でも毎日書きめることで記憶の定着にもなるし、振り返ってみて、自分をほめる材料にもなります。

とはいえ、自分の文章があっているか不安になることも。
そんなときこそおすすめしたいのが、英語日記アプリとの組み合わせ。
自分流にアレンジした文章を添削してもらえば安心なので、はるちゃん先生もよくやってます。
さらに、英会話アプリと一緒に使えば、アウトプットの場もグンと広がります。
「今日はこのフレーズだけでも言おう」くらいの気持ちでOK。
がんばりすぎず、でもやめずに、ゆるく続けていくことが一番の近道なんですよね。
どんな人におすすめ?
この本は、“話す力”をゼロから積み上げたい人の心強い味方。
愚直に取り組めば、1か月後には「ちょっと話せるかも…!」という手応えを感じられるはずです。
英語をやり直したい大人世代にこそ、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。

『英会話は筋トレ。』はこんな人におすすめです▼
- 英語を話せるようになりたいけど、何から始めればいいか分からない
- 中学英語レベルならやれそう!と思っている
- 音読やシャドーイングをしてきたけど、いまいち効果を感じられていない
- 独学でも“話す力”を伸ばしたい
- 忙しくてもスキマ時間で取り組みたい
- 英会話スクールはまだちょっとハードルが高いと感じている
「英語が話せたらいいな」で止まっていた方が、「あ、これなら続けられるかも」と思える一歩になるはずです。
【まとめ】まずはやってみよう。話せる英語は“習慣”から
英語が話せるようになるかどうかは、やっぱり「どれだけ実際に声に出すか」にかかっています。
いくら知識があっても、口から出なければ会話にはなりませんよね。
『英会話は筋トレ。』は、“読むだけ”ではもったいない本。
実際に声に出して、手を動かして、毎日ちょっとずつ英語に触れていくことで、自分の中にある英語が「話せる英語」に変わっていきます。
最初はうまく言えなくてもOK。
「今日はこの1文だけでも練習しよう」くらいの気軽さで、まずは1日、やってみてください。
1週間、2週間と続けるうちに、きっと変化を感じられるはずです。
習慣にしてしまえば、英語を話すことも特別なことではなくなります。
あなたのペースで、無理せず、でもコツコツと。
“話せるジブン”を、少しずつ育てていきましょう。
はるちゃん先生といっしょにね。
次回予告:
英語日記を”話すトレーニング”に変える方法についての記事をアップする予定です。
「書く→話す」のステップをどうつなぐか、実例やコツなどをご紹介する予定です。お楽しみに。