こんにちは、今日も英語勉強中のはるちゃん先生です。
TOEICのリスニングを勉強していて、
「この英語、なんだか聞き取りにくい…」と思ったこと、ありませんか?
はるちゃん先生は、あります。
その正体は――イギリス英語でした。
中学生の頃に出会ったALTの先生がイギリス出身だったのをきっかけに、イギリス英語の発音や単語の違いに驚いたのを今でも覚えています。
その後も、TOEICのリスニングで出てくるたびに、つい身構えてしまうように…。
でも、「苦手なままではもったいない!」という思いから、少しずつ慣れていく練習を始めてみました。
・TOEICリスニングにイギリス英語はどれくらい出るの?
・なぜイギリス英語は聞き取りにくいの?
・苦手意識をやわらげるための具体的な対策
・シャドーイング以外にもできる「耳慣れ」練習法
・対策しすぎない!ちょうどいい向き合い方
TOEICリスニングにイギリス英語はどれくらい出るの?
TOEICリスニングを解いていて、「この人の発音、なんか違うぞ…」と思った経験、ありませんか?
実は、TOEICのリスニング音声には、アメリカ英語以外の発音も混ざっているんです。
その中でも、はるちゃん先生が特に「ちょっと身構えちゃうな」と感じるのが――イギリス英語です。
では、TOEICに出てくるイギリス英語って、どのくらいの割合で登場するのでしょうか?
TOEICのナレーターは4カ国から
TOEICの公式発表によると、リスニングセクションでは以下の4カ国の英語が使われています:
- アメリカ英語(約50%)
- イギリス英語(約25%)
- カナダ英語(約13%)
- オーストラリア英語(約12%)
つまり、アメリカ英語が主流ではあるものの、約半分は“それ以外”の発音なんです。
なかでもイギリス英語は、比較的ハッキリした発音と語彙の違いがあるため、「聞き取れない…」という苦手意識を持つ人も少なくありません。
しかも、はるちゃん先生の体感では、イギリス人のナレーターは女性の声で登場することが多い印象です。
声がやさしくてスピードもゆっくりめなのに、なぜか聞き取れない…。
そのギャップに戸惑うこと、けっこうありますよね。
どのパートに出やすい?
イギリス英語の話者は、Part1〜Part4のすべてのパートに登場する可能性があります。
特にPart2以降では会話や説明が長くなるため、発音のクセやイントネーションがより目立ちやすく、聞き取りにくさを感じやすくなります。
はるちゃん先生も、Part2の音声が流れた瞬間、
「あ、きた。これイギリスの人だ…!」
と身構えてしまうことがよくあります(笑)
Part3やPart4の会話文でも、「Yes, of course.」といった簡単なフレーズが、「イエス・オヴ・コース(rの音がない)」みたいに聞こえると、それだけで違和感があって、内容がすっと入ってこないことも…。
◆ポイントまとめ
- イギリス英語はTOEICリスニング全体の中で約1/4程度登場する
- Part1〜4すべてのパートに出てくる可能性がある
- 特にPart2〜4では発音のクセが目立ち、戸惑いやすい
- 女性ナレーターで出ることが多く、声が優しいのに聞き取りづらいギャップがある
- 出題傾向を知っておくだけで、心の準備ができて安心感がアップ!
このように、「イギリス英語=TOEICでは避けて通れない存在」なんです。
でも大丈夫。
少しずつ「どんな場面で出やすいのか」「どんな音が特徴なのか」がわかってくると、それだけでグッと聞き取りやすくなりますよ。
イギリス英語が聞き取りにくい理由とは?

TOEICのリスニングをしていると、
「なんとなく聞こえづらい」「リズムが合わない」「一部の単語だけ違って聞こえる」
…そんな違和感を感じることってありませんか?
それ、もしかするとイギリス英語特有の発音のクセかもしれません。
はるちゃん先生も、まさにそこにつまずいてきました。
発音やリズムの違いに戸惑う理由
イギリス英語が聞き取りにくく感じる一番の理由は、アメリカ英語との発音やリズムの違いにあります。
たとえば、「water」はアメリカ英語では「ウォーラー」と聞こえるのに、イギリス英語では「ウォーター」とTの音をしっかり残して発音します。
また、「schedule」はアメリカでは「スケジュール」ですが、イギリスでは「シェジュール」と聞こえることも。
こうした音の違いによって、“知っているはずの単語”なのに聞き取れないということが起きてしまうんです。
TOEICではこうした発音の違いが、特に短文のPart2や会話のPart3〜4で戸惑いを生みやすいポイントになっています。
聞き慣れていないことが最大の理由
実は、イギリス英語が聞き取りにくい一番の理由は、「慣れていない」からなんです。
はるちゃん先生も、最初にその“違い”に気づいたのは中学生のとき。
ALTの先生がイギリス出身で、話す単語や発音が、どこか自分の知っている英語と違っていて…。
アメリカではズボンを“pants”と言うけれど、イギリスではそれが“下着”の意味になるなんて、かなりのカルチャーショックでした。
その後、20代でロンドン出身の友人ができたときも、
「Pの音が強すぎて会話についていけない…」
ということがよくありました。
とってもやさしくて丁寧な話し方なのに、なぜかPとTの音だけが耳に残って単語がわからない…。
そんな経験を重ねてきたからこそ、今でもTOEICでイギリス英語が出てくると、ちょっと身構えてしまうのです。
でもこれは、「英語ができない」わけでも「リスニング力が足りない」わけでもなく、ただ単に、その“音”に出会ってこなかっただけなんですよね。
◆小さな気づきが、聞き取れる耳を育てる
イギリス英語は確かに最初は戸惑うこともありますが、
「この音はrを発音しないんだな」とか、
「Tがちゃんと残ってるな」とか、
音のクセに“気づける”ようになると、聞こえ方がどんどん変わってきます。
そしてその「気づき」が、リスニング力アップへの大事な一歩なんです。
苦手意識をやわらげるための具体的な対策
イギリス英語に苦手意識があると、TOEICの音声が流れた瞬間に身構えてしまったり、内容が頭に入ってこなかったりしますよね。
でも大丈夫。
ちょっとした工夫で、“聞き慣れない”を“聞き慣れてる”に変えていくことはできます。
はるちゃん先生も試している、初心者でも始めやすい対策を3つご紹介します。
まずは「公式音源」で“知ってる声”を作る
TOEICの問題集やアプリに収録されている音声は、本番の試験と同じナレーターの声が使われていることが多いです。
つまり、「この声、聞いたことある!」という状態を作っておくだけで、本番での安心感がグッと増します。
特にイギリス英語のナレーターの声は独特なので、何度も同じ音声を聞いて“慣れ”を作るのがコツ。
シャドーイングや音読まではできなくても、朝の準備中に流す/ノートを取りながら聞き流す、などでもOKです。
「苦手単語リスト」を作ってリベンジ
「この単語、なんて言ってたんだろう?」
そう思ったらスルーせずに、メモして調べてみる習慣をつけると大きな差になります。
特にイギリス英語は、同じ単語でも音の出し方が違うので、一度“聞き取れなかった単語”を「音ごと覚え直す」感覚が大切です。
書く内容の例:
- 単語(can’t, water, better など)
- 発音記号(できれば)
- 自分なりのカタカナ表記
- 使われていた例文
そして、もう一度同じ音源を聞いたときに「あ、聞き取れた!」と思えたら、それだけで大きな自信になりますよ。
「あえてマネして発音」してみる

聞き取れない音は、自分で発音できるようになると一気に耳に入りやすくなるという不思議な法則があります。
たとえば:
- can’t → アメリカ英語「キャント」/イギリス英語「カーント」
- water → 「ウォーラー」vs「ウォーター」
- better → 「ベラー」vs「ベター(Tをしっかり)」
こうした違いを、声に出してマネしてみるだけで、耳がその音に反応するようになってきます。
シャドーイングのように本格的にやらなくても大丈夫。
遊び感覚でOKです!
おすすめは、ハリーポッターの“ハーマイオニー”になりきって発音してみること。
もしくは、「名探偵ポワロ」に出てくる、ミス・レモン。(わかるかな?)
例えば、”Because” を“ビコーズ”じゃなく、“ビコース”っぽく言ってみたりして。
ちょっと演技するような気持ちでやると、イギリス英語のリズムが掴みやすくなりますよ。
お風呂の中や散歩中に、「カーント…ウォーター…」とつぶやいてみるのも立派な練習です。
シャドーイング以外にもできる「耳慣れ」練習法
イギリス英語に苦手意識があると、シャドーイングを始めるにもハードルが高く感じてしまうこともありますよね。
そんなときにおすすめなのが、「まずは“耳を慣らす”」ことから始めるステップ。
ここでは、はるちゃん先生も実際に使ってみて「TOEIC向きかも!」と感じた、とっておきの無料リスニング素材をご紹介します。
イギリス英語で職場英語が学べる!BBC「Learn English for the Office」
BBC Learning Englishが提供する「Learn English for the Office」は、イギリスの職場をテーマにしたトーク型の英語学習番組です。
公式サイトはこちらから↓
BBC Learning English – Learn English for the Office
一つのエピソードはおよそ5分程度と短めで、各回「職場でこういう時どうする?」といったシチュエーションがテーマになっています。
たとえば:
- 上司との距離感に悩んだとき
- プレゼンで使う表現
- イギリスでの「同僚との付き合い方」
といったリアルなビジネス英語が紹介されていて、TOEICリスニングのパート3・4で出てきそうな表現もたくさん登場します。
しかも、すべてイギリス英語の音声で進行されているので、「自然なイントネーション」や「音のつながり」に触れるのにぴったりなんです。
スクリプト付きだから安心して取り組める
このシリーズのうれしいポイントは、各エピソードに“スクリプト(書き起こし)”が付いていること。
- 英語字幕と見比べながらリスニングできる
- 聞き取れなかった表現もあとから確認できる
- 知らない単語を調べながらインプットできる
と、初心者さんでも安心して取り組める設計になっています。
なお、日本語訳はありませんが、語彙や文法の難易度はそこまで高くないため、英語学習に少し慣れてきた方なら十分チャレンジできますよ。
「ながら聞き」にもおすすめ!
このシリーズはPodcast版も提供されているので、スマホにダウンロードして家事中や通勤中の“ながら聞き”にもぴったりです。
BBC Learning English for WorkのPodcastはこちら
「BBC=堅そう…」と思うかもしれませんが、内容は意外とカジュアルで、ナレーターの語り口もやわらかく、「英語のラジオ番組を楽しむ」感覚で続けやすいのが魅力です。
まずは気軽に“聞いてみる”からスタート
はるちゃん先生も、朝の支度中にちょこっと聞いたり、お昼ごはんを作りながら聞き流したりしています。
最初から全部を聞き取ろうとせず、まずは「イギリス英語の音に触れてみる」くらいの感覚でOKです。
苦手意識の正体は「慣れていないこと」だけかもしれません。
少しずつでも“耳を慣らす”ことが、自然なリスニング力アップにつながっていきますよ。

まとめ|苦手意識は“慣れ”で変わる!
イギリス英語のリスニングに「苦手かも…」と気づいた時点で、それは対策の第一歩です。
実際、TOEICではアメリカ英語が中心で、イギリス英語の出現率は25%程度。
つまり、「全部を完璧に聞き取る」必要はないんです。
それでも、「あ、また聞き取りづらい声がきた…」と身構えてしまう気持ち、よくわかります。
はるちゃん先生も、今でも、イギリス人ナレーターが登場するだけでちょっぴり緊張しちゃいます(笑)
でも、そんなときに大事なのは、「知らない」じゃなくて「慣れてないだけ」と考えてみること。
ポイントは、対策を「全部やらなきゃ」ではなく「ちょっとずつでいい」と割り切ること。
「イギリス英語を完璧にする」というより、「あ、これはイギリス英語だな」と気づける耳を作ることをゴールにすれば、グッと気がラクになりますよ。
大丈夫、今日の気づきが、きっと明日の「聞き取れた!」につながっていきます。
決して、TOEICだけのためじゃなくて、いろんな英語に触れれば、いろんな人とのコミュニケーションが楽しくなる。
そのために、少しずつ英語耳を育てていきましょう。
はるちゃん先生といっしょにね。